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出力段バッファ付きヘッドホンアンプ(その6)少し改良 [ヘッドホンアンプ]

タカチのMB-52にはゴム足が付属していない。底面にビスの頭が出ていてベタ置きも何なので、ホームセンターで買ったゴム板(3mm厚)を1cm角に切って両面テープで貼り付けて足代わりにする。
文字はインスタントレタリングを使う手もあるが、電子機器用はけっこう無駄が出るのと面倒なので、Casioネームランドで透明テープに印刷したものを貼り付けた。少しカッコ良くなった気がする。
HPA-DR1外観.JPG

10kHzの歪率が少々悪化するのが気になっていたので、Q2とQ3のベース間にC9(47uF)を付けてみた。
Darlington Buffer Plus2.PNG

50Ωと16Ω負荷での歪率特性はこれ
歪特性HPA-DR1_f1_50Ω3F.png歪特性HPA-DR1_f1_16Ω3F.png
それぞれ10kHzの歪率が0.01%くらいずつ下がっている。しかし音を聴いてみてもまったく分からなかった。気休めにしかならなかったが、作った測定器で差がわかるのは少し嬉しい。

チャンネルセパレーション
入力のピンコードを片チャンネルだけ外して音楽を再生すると、つながっていないチャンネルからも小さい音が聞こえる。もう一方のチャンネルの音が漏れてきているわけだ。

レベルを測定してみよう。ピンプラグを片方外し、外したチャンネルの入力をショートする。1kHzの信号を入力して左右のレベルをスペクトルグラフから読み取る。
まずはヘッドホンアンプをバイパスして直結した場合。
右チャンネルショート
CHセパレーション(L2R_System).png
左チャンネルショート
CHセパレーション(R2L_System).png
左→右への漏れは-98dB、右→左への漏れは-96dBだった。測定系の実力がこの程度ということ。

アンプをつなぎ、ヘッドホンと同じ16Ω負荷をつけた場合。
右チャンネルショート
CHセパレーション(L2R_16ohm).png
左チャンネルショート
CHセパレーション(R2L_16ohm).png
左→右への漏れは-65dB、右→左への漏れは-77dB。左右でだいぶ違い、左→右への漏れが12dBほど悪い。直結の場合左→右の成績が良いのでそれを上回って悪いということか。でも-65dBもあれば漏れた音がはっきりと聞こえるのもおかしい気がする。

50Ω負荷の場合も測ってみた。
右チャンネルショート
CHセパレーション(L2R_50ohm).png
左チャンネルショート
CHセパレーション(R2L_50ohm).png
左→右への漏れは-74dB、右→左への漏れは-87dB。やはり左→右への漏れのほうが13dBほど大きいが、16Ωのときと比べると左右ともそれぞれ10dBくらい良い。

負荷が重いほうが成績が悪いということは、電流=電磁界による飛び付きがあると予想できる。入力部の配線は負荷には関係ないから、電源周りかオペアンプ内部で何か起こっているのかもしれない。


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