Fostex PM0.3を購入 [PCオーディオ]
PC用スピーカーはYAMAHAのYST-M8にYST-MS25のサブウーハ部を組み合わせていたが、決して満足していたわけではない。
机上のスペースが限られているので、幅10cm程度がいいところ。とはいえ小型のパワードスピーカーにはこれといったものが見つからなかった。フルレンジ一発でYST-M8以下では仕方がないし、2.1chはハンパな前衛芸術みたいなカッコウをしてる。BOSE?・・まあいいんだけどさ、2.1chに慣れてしまうと重低音の倍音ばっか盛られてもなあ。自作するしかないかと10年(ヲイ)考えていたのだが、ついに出た!
幅は10cm、正統派の格好、頑丈なBOXと2Way構成、15Wアンプ内蔵と、求めていた仕様にジャストフィットだ。色はグレー。スピーカーユニット周りが黒いので真っ黒よりはデザイン的アクセントがあるし、白みたいに主張し過ぎないのが良かった。液晶ディスプレイが黒なので周りにも良く溶け込む。青色のLEDは各所のレビューで眩しいと悪評だが、ステレオ配置で正面から見なければちょうど良い明るさだと思う。
Fostexといえば老舗のスピーカーメーカーで、中学生時代初めて作ったスピーカーもユニットはフォスター電機、高校生のとき作ったバックロードホーンもFostexのFE-163を使った憶えがある。
パワースイッチとボリュームが右スピーカーの裏パネルにある。電源はPC連動なので問題ないけれど、ボリュームは少し困った。PC側で調節するとAカーブでないのでやりづらい。作りは質実剛健で良心的だが、唯一左スピーカーへのケーブルがミニフォーンで接触不良気味なのがいただけない。とりあえず接点復活剤で安定したけど、これで15W通るのか?保障期間が過ぎたら適当なコネクタに改造しよう。オカルトオーディオでケーブルを取り替えて「音が良くなる」のはほとんどが接触状態の改善による。
音は落ち着いた感じで、ボーカルが非常に綺麗に聞こえて良い。低音はキャビネットサイズの限界もありあまり出ない。低音楽器では少し上の帯域を強調しているようで、バスドラの「ドン」という音が「ポン」になる。耳で聞いた限りでは、だいたい150Hzくらいから落ち始め、130Hz付近で少し盛り上がり、その先はどんどん落ちていく印象。
YST-MS25のサブウーハーを組み合わせるとなんだかおかしい。この音場が広がる感じはたぶん逆位相だろう。ウーハーを後ろ向きにしたところ違和感は少なくなった。カットオフ(クロスオーバー)周波数も少し合わない気がする。
サテライトスピーカーの片方は電源スイッチとボリューム調整のために残してある。その奥の棚板の下が21cmくらいの高さ。
サブウーハーはほしい。とはいえ、Fostexの最小サイズのPM-SUBnでも、300(W)×301.2(H)×364(D)mmある。上位機種のPM0.4nやPM0.5n用ということだから、20cmクラスのユニットでないと負けてしまうのだろう。アコースティックサスペンションということは密閉箱に吸音材を詰め込んで小型化しアンプのパワーで押すタイプか。それでも大きい。PCデスクの足下に棚板があり、その下に入れられればすっきりするので高さは20cmに抑えたい。
YAMAHAにYST-FSW050という横長のタイプがある。サイズは350(W)×163(H)×350(D)mmで良いがカットオフ周波数が150Hz固定で、位相も切り替えられない。上位のFSW150は横幅が大きくかえって邪魔になりそう。
サイズ、カットオフ周波数、位相、ボリューム調整を全て満足する既製品はないので、ここはひとつ自作するか。
コメント 0